Just $ A sandbox

プログラミングと計算機科学とかわいさ

Haskell

foldって難しくないですか

foldって難しい、というか書きづらくて読みづらくないですか、と思った話を書きます(そういう感じの話題でTLが盛り上がってたので) 以下、foldをrecursion schemeの観点から理解していることは前提とします foldをかく foldを書きたい foldを書こうと思う場…

Haskellでつまずいた所まとめ への回答その2

lugendre.hatenablog.com こちらの記事への回答です。 前回の続き ただ割と前回と被ってるのでそこはスルーしますねGOMENNNASAI 適切な入門記事がない: 日本語は話者が英語に比べて少なすぎるので敢えて日本語で記事を書くことのうま味がね、はい(英語なら割…

Haskellで躓いた(躓いてる)ポイントまとめ への自分なりの回答

各位はHaskell初心者を脱する前に初心者的つまづきポイントをまとめておいてくれると後続の初心者と上級者に喜ばれるのでなにとぞ— みょん (@myuon_myon) 2017年8月2日 qiita.com こんなふうに各位を焚き付けてしまったのでせっかく色々まとめていただいた記…

処理の切り替えとFreezeパターン

以下、Objectというとメソッドと適当な引数を与えると自分自身を返したり返さなかったりするデータ型、またはobjectiveのObjectということにしておきます。 newtype Object xs = Object { runObject :: forall a. Methods xs a -> ctx (Object xs) a } さて…

Notions of Computations and Effects

前回のeffect systemに対するボヤキ、あるいは予言が色んな人に読まれたみたいなので興味がある人が一定数いるならeffect systemの紹介記事をちゃんと書こうと思った次第。 というわけでmonadを前提としてプログラミング言語的な見方と圏論的な見方を通してe…

Free Monadic Parser

動機 Haskellでは * -> * カインドを持つデータ型からFreeモナド(Operational)を使って5秒でDSLが作れることは有名だけど、 そうやって作ったDSLをスクリプトとして外部ファイルから読み込むようなことがしたいこともあるかもしれない。 そういう時にわざわ…

Freer Monadじゃあないんですよ

Extensible Effectsという、大変有名なモナドの合成方法があって、まぁこれはいいんだけど、関連する話でFreer monads, more extensible effectsという論文があり、これまた界隈では有名なんだけどなんやねんって話。 とりあえずext effはモナドを直和してい…

Recursive Typeの実装

前回はsimply-typedの拡張としてλμを実装したけれど、 今回はsimply-typedにrecursive typeを実装してみた。 recursive typeはいわゆる(G)ADT相当の機能だけど、型パラメータを持たないのでADTの真面目な実装に比べると楽だと思う。 recursive typeはType ->…

λμのTypeCheckerの実装

λμのtypecheckerを実装したので (ソースコードは参考文献[3]を参照) λμ[1]はλ→に継続(callCC)を入れたもの(CCC + Continuation monad)。 syntax的にはμ-abstractionとnaming(termに名前をつける)が追加される。 型なしの項を受け取って、それにうまく型をつ…

Theorem Prover Haskellの紹介

この記事はTheorem Prover Advent Calendar 2016の1日目の記事です。 今年も残り1ヶ月になったことを信じたくないと思いつつ、 まあ学生的には4月始まりだから大丈夫と自分に言い聞かせてます。 今回のアドベントカレンダーのネタを必死に1週間くらい前から…

λ→のtyping & unification algorithm

この記事のunification algorithmは間違っているので λμのTypeCheckerの実装 - Just $ A sandboxを参考にしてください λ→のtypingアルゴリズム. variableとabstractionは型が一意に決まるので, 問題はapplication. MN:aからM:?x -> aの?xをどうやって決定す…

データ型のCPS変換について

HaskellでCPS変換とか調べているとデータ型のCPS変換というのが出てくる. 関数のCPS変換は継続を引数に追加して末尾再帰の形にすればだいたいOKなのでまあわかるのだけど, データ型のCPS変換というのは何なんだという話. 継続は何を継続しているのかがいまい…

オートマトンで遊ぶやつを作った

この記事はHaskell Advent Calendar 2015 18日目の記事です. Automatoy(オートマトン)で遊ぶやつを作ったので紹介します. github.com ブラウザで遊べる. 以下それっぽい解説. Automatoyについて http://myuon.github.io/automatoy/ "Def"タブでオートマトン…

ListのT代数の非自明な射は何か?

ListのT代数の非自明な射は何か?という感じの話. List Monad, T-Algebra 以下のようなmonoid free functorとforgetful functorの随伴がある: free functorは集合を自由モノイド(wordの集合, 演算は結合)に飛ばし, forgetful functorはモノイドを底集合に飛…

MonadPlusとNearSemiringで反例探し

"MonadPlusは単なる自己関手の圏における近半環だよ。何か問題でも" の理解を試みる - scalaとか・・・d.hatena.ne.jp 上の記事を読んでちょっと考えたこととかをまとめる. NearSemiringとは和についてモノイド, 積について半群で, 0が左吸収元で…

Haskellで大富豪を作ろう (5)勝敗の判定をしよう

前回までの記事 Haskellで大富豪を作ろう (1)トランプを用意しカードを配ろう - Just $ A sandbox Haskellで大富豪を作ろう (2)ターンを進めよう - Just $ A sandbox Haskellで大富豪を作ろう (3)カードの組を判定しよう - Just $ A sandbox Haskellで大富豪…

Haskellで大富豪を作ろう (4)基本のルールと場の流れを作ろう

前回までの記事 Haskellで大富豪を作ろう (1)トランプを用意しカードを配ろう - Just $ A sandbox Haskellで大富豪を作ろう (2)ターンを進めよう - Just $ A sandbox Haskellで大富豪を作ろう (3)カードの組を判定しよう - Just $ A sandbox 第四回 基本のル…

Haskellで大富豪を作ろう (2)ターンを進めよう

前回までの記事 Haskellで大富豪を作ろう (1)トランプを用意しカードを配ろう - Just $ A sandbox 第ニ回 ターンを進めよう 実際にゲームとして動かすために, まずはいわゆるメインループにあたる部分を作ろう. ゲームに必要な変数をGame型として定義してお…

Haskellで大富豪を作ろう (1)トランプを用意しカードを配ろう

まえがき Haskellでなんか動くものを作ろうと思った. 規模と知名度等を考えて大富豪あたりが妥当なところかと思ったので, 今回はCUIの大富豪を作ろうということにした*1. コード自体は完成しているので, 何回かに記事を分けて説明をつけて投稿していくつもり…

Haskellで大富豪を作ろう (3)カードの組を判定しよう

前回までの記事 Haskellで大富豪を作ろう (1)トランプを用意しカードを配ろう - Just $ A sandbox Haskellで大富豪を作ろう (2)ターンを進めよう - Just $ A sandbox 第三回 カードの組を判定しよう 前回はカードを捨てられるようになったので, 次は同じ数字…

Lens from Scratch

久しぶりのLensの記事です. 5億回は繰り返されてきたであろうLens再実装を通して, Lens, Getter, Setter, Iso, Equality, Traversal, Prism, Foldの仕組みを理解するのが目的です. 亜Lens family Getter Getterは基本的にはConstをかぶせる操作とそれを剥が…

原始帰納的函数で素数を計算

原始帰納的函数; prf 原始帰納的函数(primitive recursive function; prf)とは, 以下で定義される函数 $ \mathbb{N}^n \to \mathbb{N} $ のこと: 定数函数 $zero : \mathbb{N}^0 \to \mathbb{N}$, 後続函数 $suc : \mathbb{N} \to \mathbb{N}$, 射影函数 $p^…

DataKindsとGADTの使い方について

Haskellで型レベルプログラミング(あるいはごく簡単な証明)を書くときに, DataKindsでデータ型をそのまま持ち上げると困る場面がある. {-# LANGUAGE DataKinds, GADTs, TypeOperators, TypeFamilies #-} data a :=: b where Refl :: a :=: a data Nat = Zero…

objective覚書

objective-0.6.1 O' = data Object e m = forall x. e x -> m (x, Object e m) = hom(e, m . (-,O')) (as Nat) functor Kを用いてe = hom(a,K-) = forall x. a -> K xと書けるとき(Data.Functor.Kan.Ranを見よ) O' = hom(hom(a,K-), m . (-,O')) = hom(K^-1(…

Codensity Monad

Codensity という型がある. 定義は以下. newtype Codensity m a = Codensity { runCodensity :: forall b. (a -> m b) -> m b } instance Functor (Codensity k) where fmap f (Codensity m) = Codensity (\k -> m (k . f)) instance Monad (Codensity f) wh…

Printf実装を通して学ぶGADTs, DataKinds, ConstraintKinds, TypeFamilies

問題 問. Haskellで以下のようなCライクなprintf函数を実装してください。 > printf ["Hello, ", _s, "\n", "an integer:", _d, "\n", "a float:", _f] ["World!", (10 :: Int), (3.1415 :: Float)] -- 出力結果: > Hello, World! > an integer:10 > a float…

Haskellでもできる!実践・オブジェクト指向

Lensにほとんど触れたことのない人にはこちらの記事がオススメです:Lensで行こう! - Just $ A sandbox Haskellでもオブジェクト指向をしましょう! Haskellは直接オブジェクト指向的な機能を提供してはいませんが、我らがLensの力を借りることでオブジェク…

HaskellのMonadは何をしているか

はじめに:モナドが何かわからないけど分かりたい人へ この記事はあなたの為に書かれたものです! 「モナドって難しいそうだしよく分からない、けどきっと賢い人たちが『モナドとは何か』について素敵な説明を与えてくれるはず!」 …そういう期待を持ってい…

Yoneda lemmaとOperational Monad

最近Haskellerの間で人気になりつつある(?)Operational Monadというものについての記事です。 サンプルプログラム Operational Monadは http://hackage.haskell.org/package/free-operational で定義されています。後でも説明しますがこれはFree Monadの構…

テキストフォーマットが欲しいという話

Haskellで時々Formatがしたくなる時があります。 しかしこれと言って便利そうなものが見当たらず、自作しました。 myuon/FuncFormat · GitHub import Text.FuncFormatとすれば使えるようになります*1。 ほんの少しだけTemplateHaskellの闇魔術を利用している…

Yes, Yesod!

abstract: this article shows how to install and run Yesod, a famous Haskell web framework for its simplicity to use and its difficulty to install. I wrote how I did it for whoever wants to install Yesod, and for myself. Yesodのインストール…

Free Monadを使ってみよう!(2)

前回の記事について 前回の記事では、Free MonadをFunctorの延長として捉え、Monad的な使い方ではなくFunctor的な使い方を中心にFree Monadについて見て見ました。 さて、上の記事は実際のところ、まだFree Monadの便利さの片面しか見えていないと言わざるを…

Lensで行こう!(2):Isoへの拡張

このエントリーはLensで行こう! - みょんさんの。の続編にあたります。 前回の復習 前回、Lens型について詳しく見ました。 Lens型は以下のような型のデータです。 type Lens s t a b = forall f. Functor f => (a -> f b) -> s -> f t これはFuctorを上手く…

Lensで行こう!

続編:Lensで行こう!(2):Isoへの拡張 - みょんさんの。 Lensとは Lens(http://hackage.haskell.org/package/lens-3.7.1.2)というパッケージがあります。 非常に大きなパッケージで、中には非常に便利な函数群がたくさん揃っています。私が調べた限りでは、 …

Free Monadを使ってみよう!

続編:Free Monadを使ってみよう!(2) - みょんさんの。Haskell楽しいです。 Haskellは純粋なのでとても大好きです。 ただ、Haskellでは副作用のあるように見える(手続きっぽい)書き方をしたくなる時がどうしてもありますので、そういうところでは手続きっぽ…

1.Haskellで遺伝的プログラミング[ファイル入出力]

Haskellで遺伝的プログラムとか大仰なことを言いましたが私自身まだHaskellを使い始めたばかりで、初歩的な型エラーに何時間も悩むレベルです。 なので、まぁゆっくり少しずつ、悩みながら作っていきたいと思います(つまり遅いということです)。 ファイル入…

0.Haskellで遺伝的プログラミング

Haskellで遺伝的プログラミングを組んでみることにしました。 そもそも「論理式は解の個数と判定時間が性質を与えているに違いない!*1」「プログラム的な手法(つまりはアルゴリズム)は多くの場合は限定論理式で書けるのではないか」「ではプログラムは自己…